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生産性

Notionテンプレートの作り方完全ガイド — 無料で始めるタスク管理・習慣トラッカー

Notionのデータベース機能を使えば、自分だけのタスク管理や習慣トラッカーを無料で作成できます。この記事では、Notionの基本操作からテンプレートの作り方、おすすめの無料テンプレートまで徹底的に解説します。

1. Notionとは何か?初心者でもわかる基本解説

Notionは、メモ・タスク管理・データベース・プロジェクト管理など、あらゆる作業を一つにまとめられるオールインワンワークスペースです。2016年にサンフランシスコで設立されたNotion Labs, Inc.が開発しており、現在は世界中で数千万人以上のユーザーに利用されています。

Notionの最大の特徴は「レゴブロックのような自由度」です。テキスト、見出し、リスト、データベース、画像、動画、埋め込みなど、さまざまな「ブロック」を組み合わせることで、自分だけのオリジナルページを自由に作ることができます。

Notionでできること

  • メモ・ドキュメント作成(Markdownに対応)
  • タスク管理・To-Doリスト
  • データベース(テーブル、ボード、カレンダー、ギャラリー表示)
  • プロジェクト管理(チーム共有対応)
  • Wiki・ナレッジベースの構築
  • 習慣トラッカー・家計簿・読書記録など生活管理

他のツール(Evernote、Trello、Google スプレッドシートなど)では複数のアプリを行き来する必要がありましたが、Notionなら一つのアプリにすべてをまとめられます。しかも個人利用は無料で始められるため、初期費用ゼロで使い始められるのも大きな魅力です。

この記事では、Notionの基本的な使い方から、実際にタスク管理テンプレートと習慣トラッカーを作る具体的な手順まで、初心者でもすぐに実践できるようステップバイステップで解説します。

2. Notionの始め方 — アカウント作成から基本操作まで

2-1. アカウント作成の手順

Notionの利用を始めるのはとても簡単です。以下の手順でアカウントを作成しましょう。

  1. 1

    Notion公式サイトnotion.so)にアクセスし、「無料でNotionを入手」をクリックします。

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    メールアドレス、またはGoogleアカウント・Appleアカウントで登録します。Googleアカウントでのサインアップが最も手軽です。

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    利用目的を聞かれたら「個人利用」を選択します。個人プランなら無料でほぼすべての機能を使えます。

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    初期セットアップが完了したら、ワークスペースが作成されます。デスクトップアプリやモバイルアプリも合わせてインストールすると便利です。

2-2. Notionの基本操作を覚えよう

Notionを使いこなすために、まず以下の3つの概念を理解しましょう。

ページ

Notionのすべてはページ単位。ページの中にさらにページ(サブページ)を作れます。

ブロック

テキスト、見出し、画像、リストなど。ページ内のすべての要素はブロックです。

データベース

構造化されたデータ集合。テーブル、ボード、カレンダーなど複数のビューで表示可能。

最も重要な操作は「/(スラッシュ)コマンド」です。ページ内で/を入力すると、利用可能なブロックタイプの一覧が表示されます。たとえば/headingで見出し、/todoでチェックボックス、/databaseでデータベースを挿入できます。

ポイント: Notionの無料プラン(フリープラン)では、ページ数やブロック数の制限がありません。個人で使う分には無料プランで十分です。チームで使う場合のみ有料プランの検討が必要になります。

3. タスク管理テンプレートの作り方

ここからが本題です。Notionのデータベース機能を使って、実用的なタスク管理テンプレートを一から作成していきます。完成すると、タスクの一覧表示、カンバンボード表示、カレンダー表示を切り替えて使える本格的なタスク管理ツールになります。

3-1. データベースの作成

まず、タスクを管理するためのデータベースを作りましょう。

  1. 1.サイドバーから「+ 新規ページ」をクリックし、新しいページを作成します。
  2. 2.ページタイトルに「タスク管理」と入力します。
  3. 3./database と入力し、「データベース - フルページ」を選択します。
  4. 4.データベースが作成されます。デフォルトでは「名前」列だけがある空のテーブルが表示されます。

「データベース - インライン」を選ぶと、ページ内の一部分としてデータベースを埋め込めます。フルページだとデータベースだけで1ページを使います。タスク管理の場合はフルページがおすすめです。

3-2. プロパティの設定

データベースの「列」にあたるのがプロパティです。タスク管理に必要なプロパティを追加していきましょう。テーブルの右端にある+ボタンをクリックして、以下のプロパティを一つずつ追加します。

プロパティ名 タイプ 設定内容
タスク名 タイトル(デフォルト) そのまま使用
ステータス セレクト 「未着手」「進行中」「完了」「保留」の4つを作成
期限 日付 日付ピッカーで設定
優先度 セレクト 「高」「中」「低」の3段階
カテゴリ マルチセレクト 「仕事」「個人」「学習」「健康」など自由に追加
メモ テキスト 簡単な補足情報を記入

セレクトプロパティでは、選択肢ごとに色を設定できます。たとえばステータスなら「未着手」をグレー、「進行中」を青、「完了」を緑、「保留」をオレンジに設定すると、一目でタスクの状態を把握できるようになります。

3-3. ビューの活用 — テーブル・ボード・カレンダー

Notionデータベースの強力な機能の一つが「ビュー」です。同じデータを異なる表示形式で見ることができます。データベース左上の「+ ビューを追加」から、以下の3つのビューを作ってみましょう。

T テーブルビュー(デフォルト)

スプレッドシートのような一覧表示。すべてのタスクを一目で確認でき、各プロパティの編集も簡単です。全体を俯瞰するメインビューとして使いましょう。

B ボードビュー(カンバン)

Trelloのようなカンバンボード表示。「ステータス」プロパティでグルーピングすると、「未着手 → 進行中 → 完了」のレーンにタスクが並びます。ドラッグ&ドロップでステータスを変更できるので、日常的なタスク管理に最適です。

C カレンダービュー

「期限」プロパティを基準にカレンダー上にタスクを表示。月間のスケジュールを視覚的に把握でき、締め切り管理が格段にしやすくなります。

ビューはいくつでも追加でき、タブで瞬時に切り替えられます。普段はボードビューで作業し、全体を確認したいときはテーブルビュー、スケジュール確認にはカレンダービューと使い分けるのがおすすめです。

3-4. フィルターとソートの設定

タスクが増えてくると、必要な情報だけを素早く見つけるためにフィルターとソートが欠かせません。

フィルターの活用例

  • 「完了」タスクを非表示にする: ステータスが「完了」でないもののみ表示するフィルターを設定。進行中のタスクだけに集中できます。
  • 今週が期限のタスクを表示: 期限プロパティに「今週中」のフィルターを適用。直近のタスクだけを絞り込めます。
  • 優先度「高」のみ表示: 優先度が「高」のタスクだけをフィルタリング。重要なタスクの見落としを防げます。

ソートの活用例

  • 期限が近い順に並べ替え: 「期限」を昇順にソート。締め切りが迫っているタスクが上に表示されます。
  • 優先度順に並べ替え: 「優先度」を降順にソート。高優先度のタスクから順に表示されます。

フィルターとソートの設定はビューごとに保存されるので、「今週の高優先度タスク」「完了済みアーカイブ」など、目的別のビューを作っておくと非常に便利です。

テンプレートとして保存するには: 完成したデータベースページの右上メニュー「...」から「テンプレートとして複製」を選択するか、ページを右クリックして「リンクをコピー」で共有できます。他のユーザーが「複製」ボタンを押すと、自分のワークスペースにコピーされます。

4. 習慣トラッカーの作り方

タスク管理の次は、日々の習慣を記録・可視化する習慣トラッカーを作りましょう。毎日のルーティン(運動、読書、勉強など)の達成状況を記録し、達成率を自動計算できる仕組みを構築します。

4-1. チェックボックスプロパティで習慣を定義する

習慣トラッカーでは、1行が1日分の記録になります。新しいフルページデータベースを作成し、以下のプロパティを設定しましょう。

プロパティ名 タイプ 説明
日付 日付 その日の日付を記録
朝の運動 チェックボックス 達成したらチェック
読書30分 チェックボックス 達成したらチェック
英語学習 チェックボックス 達成したらチェック
水2L飲む チェックボックス 達成したらチェック
達成率 数式 自動計算(後述)

チェックボックスプロパティの追加は簡単です。テーブルの+をクリックし、プロパティタイプから「チェックボックス」を選ぶだけです。追跡したい習慣の数だけチェックボックスを追加しましょう。最初は3~5個に絞ることをおすすめします。あまりに多いと継続が難しくなります。

4-2. 日付プロパティの設定

「日付」プロパティを追加し、タイトル列をその日の日付(例:「3/1」)にするか、日付プロパティに日付を設定します。日付プロパティを使うと、カレンダービューで日ごとの達成状況を俯瞰できるようになります。

毎日の記録を効率化するために、データベースの「テンプレート」機能を活用しましょう。データベース右上の「新規」ボタンの横にある「v」マークをクリックし、「+ 新規テンプレート」を選択します。テンプレート内で日付プロパティに「今日」を設定しておけば、新しい行を追加するたびに自動で当日の日付が入ります。

4-3. 数式で達成率を自動計算する

Notionの数式プロパティを使えば、各日の習慣達成率を自動的に計算できます。これが習慣トラッカーの最大の醍醐味です。

+からプロパティを追加し、タイプ「数式」を選択します。以下の数式を入力してください。

round(((if(prop("朝の運動"), 1, 0) + if(prop("読書30分"), 1, 0) + if(prop("英語学習"), 1, 0) + if(prop("水2L飲む"), 1, 0)) / 4) * 100)

この数式の仕組みを解説します。

  • prop("朝の運動") はチェックボックスの値(true/false)を取得します
  • if(prop("朝の運動"), 1, 0) でチェック済みなら1、未チェックなら0に変換します
  • すべての習慣の値を合計し、習慣の数(ここでは4)で割ることで達成率を計算します
  • round(... * 100) でパーセンテージに変換し、四捨五入します

たとえば4つの習慣のうち3つをチェックした日は、達成率が75%と自動表示されます。習慣を追加・削除した場合は、数式内のプロパティ名と除数を更新してください。

上級テクニック: 数式プロパティの表示形式を「数値」にし、「パーセント」表示に設定すると、「75%」のようにわかりやすく表示されます。また、Notion 2.0以降ではプログレスバーのような視覚的表現も可能です。

完成した習慣トラッカーにカレンダービューを追加すると、月間の達成状況を一目で確認できます。達成率の高い日と低い日が色で識別でき、モチベーション維持にも効果的です。

自分で一から作るのが面倒な方や、プロが作ったテンプレートを参考にしたい方のために、すぐに使える無料テンプレートをご紹介します。Notionの公式テンプレートギャラリーやコミュニティから厳選しました。

公式 Notion公式テンプレートギャラリー

Task Management(タスク管理)

Notion公式が提供するタスク管理テンプレート。テーブルビュー、ボードビュー、カレンダービューが最初から設定されています。プロパティも「ステータス」「担当者」「期限」「タグ」が設定済みで、すぐに使い始められます。

Notion テンプレートギャラリー > 仕事 > タスク&課題から入手可能

公式 Notion公式テンプレートギャラリー

Habit Tracker(習慣トラッカー)

毎日の習慣を追跡するためのシンプルなテンプレート。チェックボックス形式で日々の達成を記録し、週ごと・月ごとの振り返りページも付属しています。カスタマイズも簡単です。

Notion テンプレートギャラリー > 個人 > 習慣から入手可能

コミュニティ Thomas Frank氏

Ultimate Task Manager

YouTubeでも人気のNotion活用者Thomas Frank氏が作成した高機能タスク管理テンプレート。GTD(Getting Things Done)メソッドに基づいた設計で、プロジェクト管理、タスクの優先度付け、定期的なレビュー機能が組み込まれています。

Thomas Frank Explains のウェブサイトで無料配布

コミュニティ Notion公式テンプレートギャラリー

Life Wiki(ライフウィキ)

タスク管理、目標設定、習慣トラッカー、読書記録、家計管理などを一つにまとめた生活管理テンプレート。個別の機能ごとにテンプレートを使い分けるのが面倒な方におすすめです。Notionの強みであるリレーション機能を活用して、各データベースが連携しています。

Notion テンプレートギャラリー > 個人 > ライフから入手可能

コミュニティ Notion公式テンプレートギャラリー

Student OS(学生向け総合管理)

学生向けに設計された総合テンプレートで、授業管理、課題トラッカー、試験スケジュール、成績管理がまとまっています。学生でなくても、学習管理や資格試験の勉強管理に転用できる優れた設計です。

Notion テンプレートギャラリー > 教育 > 学生から入手可能

テンプレートの使い方: Notionのテンプレートギャラリー(notion.so/templates)からテンプレートを選び、「このテンプレートを使用する」をクリックすると、自分のワークスペースにコピーされます。コピー後は自由にカスタマイズできるので、自分の用途に合わせてプロパティやビューを調整しましょう。

6. まとめ

この記事では、Notionの基本からタスク管理テンプレートと習慣トラッカーの作り方まで、初心者向けにステップバイステップで解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。

この記事のポイント

  • 1 Notionは無料で使えるオールインワンワークスペース。メモ、タスク管理、データベースを一つのアプリにまとめられる。
  • 2 タスク管理テンプレートは、データベース + セレクトプロパティ(ステータス・優先度)+ 日付プロパティ + 複数ビュー(テーブル・ボード・カレンダー)で実現できる。
  • 3 習慣トラッカーは、チェックボックスプロパティ + 日付プロパティ + 数式プロパティ(達成率自動計算)で構築できる。
  • 4 フィルター・ソートを活用すれば、必要な情報だけを素早く表示できる。ビューごとに設定を保存できるのもNotionの強み。
  • 5 まずは公式テンプレートギャラリーから既存テンプレートを試し、慣れてきたら自分でカスタマイズするのがおすすめ。

Notionのテンプレート作りは最初は少し時間がかかりますが、一度作ってしまえば毎日の作業が格段に効率化されます。まずは今回紹介したタスク管理テンプレートか習慣トラッカーのどちらかを実際に作ってみてください。手を動かすことで、Notionの操作にも自然と慣れていきます。

もし「自分で作るのは大変そう」と感じたら、まずは公式テンプレートギャラリーからテンプレートを複製して使い始めるのも立派な一歩です。使いながら少しずつカスタマイズしていけば、いつの間にか自分だけの最強の管理ツールが完成しているはずです。

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