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開発ツール - 読了時間: 約12分

Web開発者が毎日使う無料オンラインツール10選【2026年版】

ブラウザを開けばすぐ使える。JSONの整形、正規表現のテスト、CSS互換性の確認、パフォーマンス測定まで――Web開発の現場で本当に「毎日」開くツールだけを集めました。

開発効率は「どのツールをブックマークしているか」で決まる

開発中、ちょっとした作業で手が止まる瞬間って意外と多い。APIレスポンスのJSONがぐちゃぐちゃで読めない。書いた正規表現が意図通りに動いているか自信がない。このCSSプロパティ、Safariで使えるんだっけ?

こういう「ちょっとした引っかかり」を一瞬で解決してくれるのが、ブラウザで動くオンラインツールだ。インストール不要、アカウント登録も不要。ブックマークに入れておけば、タブを開いてすぐに使える。

この記事では、2026年3月時点で筆者が実際に毎日のように使っている無料のWebツールを10個、用途別にまとめた。「知ってはいるけど使ってなかった」というツールが一つでもあれば、今日からブックマークに追加してほしい。地味だけど、積み重ねると生産性がかなり変わる。

この記事でわかること:

  • - Web開発で日常的に使える無料オンラインツール10個の詳細
  • - 各ツールの具体的な使いどころと実践的なTips
  • - ツール同士の組み合わせで効率を最大化する方法

選定基準: 「毎日使う」の定義

世の中には開発者向けツールが山ほどあるけど、今回は以下の条件を全て満たすものだけに絞った。「たまに便利」ではなく「ないと困る」レベルのツールだけだ。

完全無料で使える

無料プランの範囲で実用的に使えること。「7日間無料トライアル」のようなものは除外した。

ブラウザだけで完結

インストール不要で、ブラウザを開けばすぐ使い始められること。一部例外あり。

週3回以上開く

筆者が実際に週3回以上使っているツールであること。存在は知ってるけど月1くらいしか使わないものは省いた。

2026年3月時点で稼働中

サービス終了やメンテナンス停止していないこと。ちゃんと今使えるもの。

01

ToolPlex

公式サイト →

開発者が繰り返し使うユーティリティ系ツールを1箇所にまとめたオンラインツールボックス。JSONの整形、Base64エンコード/デコード、正規表現テスター、URLエンコーダー、カラーコード変換、ハッシュ生成など、「わざわざ別のサイトを探す」手間をなくしてくれる。

主なツール

  • - JSON Formatter: ミニファイされたJSONを整形・バリデーション
  • - Base64 Converter: テキストや画像のBase64エンコード/デコード
  • - Regex Tester: 正規表現のリアルタイムマッチング確認
  • - URL Encoder/Decoder: URLパラメータのエンコード処理
  • - Hash Generator: MD5、SHA-256などのハッシュ生成
  • - Color Converter: HEX / RGB / HSL相互変換

なぜ毎日使うのか

API開発をしていると、JSON整形とBase64変換は1日に何度も必要になる。以前は「JSON整形はこのサイト、Base64はあのサイト」とバラバラにブックマークしていたけど、ToolPlexに集約してからタブが散らからなくなった。全部ブラウザ上で完結するし、データが外部に送信されないのもセキュリティ面で安心感がある。

使い方のTips

APIのレスポンスをデバッグするとき、JSON FormatterにペーストしてからBase64 Converterでトークンの中身を確認する流れが鉄板。同一サイト内でタブ切り替えだけで済むのが地味に快適。

02

Can I Use

公式サイト →

CSS、JavaScript、HTML、SVGなどのWeb技術がどのブラウザでサポートされているかを一目で確認できるデータベース。フロントエンドを書く人間にとって、ほぼ呼吸するように使うサイトだ。

主な機能

  • - CSS / JS / HTML / SVGのブラウザ対応表
  • - ブラウザバージョンごとの対応状況
  • - グローバルの利用率表示
  • - 比較機能(複数技術の対応状況を並べて見る)

なぜ毎日使うのか

「このCSS、IE...じゃなくてSafariで動く?」という確認は毎日のように発生する。container queriesやview transitions、:has()セレクタなど、新しめのCSSを使うときは必ずここで互換性をチェックしてからコードに入れる。推測でコードを書くより、30秒の確認で手戻りを防げる。

使い方のTips

検索バーに「container queries」と打てば即座に対応表が出る。URLもそのまま共有できるので、PRのコメントに「ここで互換性確認済み」と貼るとレビューが捗る。

03

MDN Web Docs

公式サイト →

Mozillaが運営する、HTML / CSS / JavaScriptのリファレンスドキュメント。W3Cの仕様書は読みづらいけど、MDNなら実例付きで分かりやすく書かれている。Web開発者にとっての辞書的存在。

主な機能

  • - HTML / CSS / JavaScript の詳細リファレンス
  • - Web API(Fetch, Web Workers, etc.)の解説
  • - ブラウザ互換性テーブル
  • - インタラクティブなコード例
  • - 日本語翻訳あり(一部ページ)

なぜ毎日使うのか

「Array.findLastの引数の順番、どっちだっけ?」「IntersectionObserverのオプション何があったっけ?」みたいな細かい確認で日に何度も開く。AIに聞いてもいいけど、MDNのほうが正確だし、ブラウザ互換性テーブルも一緒に見られるのが強い。Google検索で「mdn array findlast」と打つのが最速。

使い方のTips

Google検索の先頭に「mdn」を付けて検索すると、ほぼ確実にMDNのページがトップに出る。「mdn flexbox」「mdn fetch api」のように。ブックマークするより検索したほうが速い。

04

PageSpeed Insights

公式サイト →

Googleが提供するWebページのパフォーマンス計測ツール。Lighthouseベースで、Core Web Vitals(LCP, FID, CLS)のスコアと具体的な改善アドバイスを表示してくれる。

主な機能

  • - Core Web Vitals スコア表示
  • - パフォーマンス / アクセシビリティ / SEO監査
  • - モバイル / デスクトップ別の計測
  • - 実際のユーザーデータ(CrUXレポート)
  • - 改善項目の優先度付きリスト

なぜ毎日使うのか

デプロイ後のパフォーマンス確認は習慣にしている。特にSEOが重要なサイトでは、Core Web Vitalsのスコアが検索順位に直結する。画像の最適化忘れや、不要なJavaScriptの読み込みなど、自分では気づきにくい問題を機械的に洗い出してくれるのがありがたい。

使い方のTips

「改善できる項目」セクションの各項目を展開すると、具体的にどのリソースが問題なのかファイル名まで表示される。漠然と「遅い」から「この画像が1.2MB」まで特定できるので、対処が明確になる。

05

Regex101

公式サイト →

正規表現のテスト・デバッグに特化したオンラインツール。パターンを入力すると、リアルタイムでマッチ結果がハイライトされ、各部分がどういう意味かの解説まで表示される。

主な機能

  • - JavaScript / Python / PHP / Go など複数エンジン対応
  • - リアルタイムマッチングハイライト
  • - 正規表現の構文解説(Explanation パネル)
  • - キャプチャグループの可視化
  • - パターンの保存・共有機能

なぜ毎日使うのか

正規表現を頭の中だけで組み立ててそのままコードに書く人は、だいたいどこかでミスる(自分含め)。メールアドレスのバリデーション、ログのパースパターン、URL抽出...複雑なパターンほど、Regex101で実際のテストデータに当てて確認するのが最も確実だ。右側のExplanationパネルが、他人が書いた正規表現を解読するときにも役立つ。

使い方のTips

左上で「JavaScript」を選んでおくと、JSエンジン固有の挙動(lookbehindの制限など)も反映される。完成したパターンはURLを共有すれば、PRレビューで「この正規表現の意図はこれです」と説明できる。

06

CodePen

公式サイト →

HTML / CSS / JavaScriptをブラウザ上で即座に実行できるオンラインエディタ。ちょっとしたUIの挙動を試したいとき、ローカルにファイルを作るまでもない実験にぴったり。

主な機能

  • - HTML / CSS / JSの即時プレビュー
  • - Sass, TypeScript, Babelなどのプリプロセッサ対応
  • - 外部ライブラリの読み込み(CDN経由)
  • - Penの公開・共有・埋め込み
  • - コミュニティの作品閲覧

なぜ毎日使うのか

「このCSSアニメーション、こう書いたら動くかな?」を試すのに最速のツール。プロジェクトのコードを壊す心配なく、安全に実験できる。バグ報告のときにも「再現するCodePen」を作って共有すると、チーム内の認識がブレない。Tailwind CDNも読み込めるので、この記事で紹介したCSSの検証にも使える。

使い方のTips

Settings > JS > CDN searchで「tailwindcss」を検索すれば、Tailwind CDNを一発で追加可能。フレームワーク不要の軽い検証なら、プロジェクトを起動するよりCodePenのほうが断然速い。

07

Squoosh

公式サイト →

Google Chrome Labsが開発した画像圧縮ツール。ブラウザ上で画像をドラッグ&ドロップするだけで、WebPやAVIFへの変換、品質調整、リサイズがすべて完結する。処理はクライアントサイドで実行されるため、画像がサーバーにアップロードされない。

主な機能

  • - WebP / AVIF / JPEG XL / PNG / JPEGへの変換
  • - 品質スライダーで圧縮率を細かく調整
  • - ビフォー/アフターのスライダー比較
  • - リサイズ機能
  • - 完全クライアントサイド処理(プライバシー安全)

なぜ毎日使うのか

PageSpeed Insightsで「画像を最適化してください」と言われたら、真っ先に開くのがSquoosh。PNGのスクリーンショットをWebPに変換するだけで70-80%サイズ削減できることもザラにある。圧縮前後をスライダーで目視比較できるので、「画質を落としすぎた」という失敗も起きにくい。

使い方のTips

ブログやサイトの画像は「MozJPEG 品質75」か「WebP 品質80」が画質とサイズのバランスが良い。ヒーロー画像のように大きく表示するものだけ品質を上げて、サムネイルは攻めて圧縮するのがコツ。

08

Responsively App

公式サイト →

複数のデバイスサイズで同時にWebページをプレビューできるブラウザ。スクロール、クリック、ナビゲーションが全デバイスで同期されるため、レスポンシブデザインの確認が爆速になる。オープンソースで完全無料。

主な機能

  • - 複数デバイスの同時プレビュー
  • - スクロール・クリックの同期
  • - DevTools統合
  • - スクリーンショット一括取得
  • - ホットリロード対応

なぜ毎日使うのか

Chrome DevToolsでデバイスサイズを1個ずつ切り替えて確認するのは、正直だるい。Responsivelyなら、iPhone SE、iPhone 15 Pro、iPad、デスクトップを同時に見られる。CSSを1行変えたら全デバイスにリアルタイムで反映されるので、レスポンシブのデバッグ効率が比較にならない。

使い方のTips

唯一の注意点は「インストールが必要」な点(ブラウザだけで完結しない)。ただ、一度入れてしまえば開発サーバーのURLを開くだけで使える。ローカル開発との連携がシームレスなので、フロントエンド開発者には必須ツールだと思う。

09

Bundlephobia

公式サイト →

npmパッケージのバンドルサイズ、ダウンロード時間、依存関係の数を事前に確認できるサイト。「このライブラリ入れたらバンドルどれくらい太る?」という問いに1秒で答えてくれる。

主な機能

  • - minified / minified + gzippedのサイズ表示
  • - ダウンロード時間の推定(3G / 4G)
  • - バージョン間のサイズ推移グラフ
  • - 類似パッケージとのサイズ比較
  • - Tree-shakingの可否表示
  • - package.jsonのスキャン機能

なぜ毎日使うのか

「moment.jsの代わりにday.jsを使う」みたいな判断をするとき、感覚ではなく数字で比較できるのが大きい。npm installする前にBundlephobiaで重さを確認する癖をつけておくと、バンドルサイズが膨張して後から泣く事態を防げる。PRレビューでも「このライブラリ、gzip後で82KBあるけど本当に必要?」と具体的にフィードバックできる。

使い方のTips

検索欄にパッケージ名を打つと候補が出る。「Similar Packages」セクションを見ると、同じ用途のより軽量な代替ライブラリが見つかることも多い。date-fnsとday.jsの比較なんかは典型例。

10

WakaTime

公式サイト →

エディタのプラグインとして動作する、コーディング時間の自動トラッキングツール。VS Code、JetBrains、Vimなど主要エディタに対応。何にどれだけ時間を使っているかを可視化してくれる。

主な機能

  • - 言語別のコーディング時間集計
  • - プロジェクト別の時間内訳
  • - 日次/週次のダッシュボード
  • - GitHubプロフィールへのバッジ埋め込み
  • - チームでのリーダーボード(有料)

なぜ毎日使うのか

厳密には「毎日使うツール」というより「毎日バックグラウンドで動いているツール」。体感では「今週結構コード書いたな」と思っても、実際のデータを見ると特定のプロジェクトに偏っていたり、思ったより時間が足りていなかったりする。振り返りの精度が感覚に頼らなくなるのが最大の価値。無料プランでも過去2週間分のデータは十分見られる。

使い方のTips

VS Codeの拡張機能としてインストールしたら、あとは何もしなくていい。週末にダッシュボードを開いて「今週は何に時間を使ったか」を5分だけ振り返ると、来週の時間配分が改善される。

組み合わせて使うと最強になるパターン

個々のツールも便利だけど、開発フローの中で組み合わせると効率がさらに上がる。よくある3つのパターンを紹介する。

パターン1: API開発のデバッグフロー

ToolPlex(JSON Formatter + Base64 Converter)でAPIレスポンスを整形・JWTトークンの中身を確認 → Regex101でログのパースパターンを作成 → Claude Codeでバグ修正のコードを生成。この流れが定番になっている。

パターン2: フロントエンドの新機能実装

Can I Useで使いたいCSS/JSのブラウザ対応を確認 → MDNで正確なAPIの使い方を把握 → CodePenでプロトタイプを試作 → Responsivelyで全デバイスの見た目を同時チェック。

パターン3: パフォーマンス改善

PageSpeed Insightsでボトルネックを特定 → Squooshで画像を最適化 → Bundlephobiaで重いnpmパッケージを特定して軽量な代替に差し替え → 再度PageSpeedで改善を確認。Pythonスクリプトで一括処理を自動化するのもあり。

まとめ: 地味なツールこそ、毎日の生産性を変える

今回紹介した10個のツールに共通しているのは、「派手じゃないけど、ないと地味に困る」ということだ。AIが話題を独占している2026年でも、JSON整形やブラウザ互換性チェックのような基本的な作業はなくならない。むしろ、AIツールと組み合わせることで、これらの地味ツールの価値はさらに高まっている。

今日からブックマークに追加すべきツール(まだ使っていないなら)

ツール 主な用途
ToolPlexJSON整形, Base64, 正規表現等
Can I Useブラウザ互換性チェック
MDN Web DocsHTML/CSS/JSリファレンス
PageSpeed Insightsパフォーマンス計測
Regex101正規表現のテスト
CodePenUI実験・プロトタイプ
Squoosh画像圧縮・変換
Responsivelyマルチデバイスプレビュー
Bundlephobianpmパッケージサイズ確認
WakaTimeコーディング時間の可視化

全部を一気に使い始める必要はない。まずは自分の開発フローで「ここ、毎回ちょっと面倒だな」と感じるポイントを1つ見つけて、対応するツールを試してみてほしい。そこから少しずつブックマークが増えていくと、いつの間にか開発のリズムが変わっているはずだ。

この記事は2026年3月時点の情報に基づいています。各ツールの仕様や無料プランの内容は変更される可能性があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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